株式会社ロジャック 政木亮二さん・山本敦さん

株式会社ロジャック 政木亮二・山本敦

ーでは、よろしくお願いします! まずはお二人のこれまでの経歴を教えて下さい。

政木さん:僕は名古屋市・港区で小中高と育って、専門学校も名古屋モード学園のインテリア・デザインコースとずっと名古屋です。

山本さん:僕は豊橋市で生まれ育って、専門学校で名古屋に出てきた感じです。最初は通いだったんですが、途中から名古屋に出てきました。その専門学校で政木と出会ったんです。

ー専門学校の同級生ということですね。卒業後すぐに一緒にはじめられたんですか?

政木さん:いや、僕も彼も最初は会社員として5、6年別々のところで勤めてました。別々の会社になっても連絡は取り合っていたので、そこを辞めたタイミングと色々なタイミングが合ったので、一緒にやりはじめました。専門学校時代から、なんとなく「一緒にやれたらいいな」っていう話はしていたんですけど。

ー主な仕事の内容をざっくりと教えてください。

政木さん:店舗の設計・デザインがメインなんですけど、幅広くやらせてもらってます。物件選びから広告制作、スタート前からゴール、その後もお付き合いさせていただいてますね。例えば、洋服屋さんのレセプションのケータリングを手配したり、クレジットカードの段取りをしたりと、様々な形で関わらせてもらってます。

ーこれまで手掛けた仕事も教えてください。

政木さん:今事務所のあるビルも手掛けました(西大須ビル)。完成当初は色々なメディアでも紹介してもらって、ウチの代表的な建物ですね。他はカフェとか洋服のショップなど、HP上でも紹介させてもらっているので、そちらを見て頂ければわかりやすいと思いますね。

山本さん:なかでも多いのは、カフェですかね。軽飲食店とかが多いですかね~。

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ー多く手掛けられたそのなかでも、自分たちがやりたい・印象に残っている案件、建物はなんですか?

政木さん:もちろん、すべて印象深くて、すべて全力で取り組んでいるんですけど、西大須ビルのように、一から携われる仕事はやっぱりやりがいがありますね。なので、これからも受け身にならずに僕ら発信でやれるようにしていきたいですね。単に設計・デザイン、設計・工事で終わるのではなく、広告代理店・企画会社のようにいろいろとクライアントと関わっていけるようになっていきたいです。

ーいつ頃から「こういう仕事がしたい! 」と思い始めました? 今の仕事は、少年時代に思い描いていた仕事ですか?

政木さん:いや、小中高時代には考えもしなかった仕事を今していますね~。やっぱり専門学校から徐々にビジョンが固まっていった感じですね。昔から中日ファンなので、小さい頃はプロ野球選手になりたかったくらいですからね。

山本さん:僕が少年時代に思い描いていた夢の職業はカーレーサーでしたね(笑)。そういった職業がどこに行ったらやれるのかもわからなかったので、その道には進んでいないですけど。クルマ系は今でも好きですね。なかでも速い系のクルマが好きです。

ー大須の人たちとの横のつながりはどうですか?

政木さん:う~ん、ないですね(笑)。街を歩いていて、ばったり会うくらいです。

山本さん:そうですね、クライアントのお店があるので、そういったつながりはありますけどね。

政木さん:元々は大須からも近い松原に事務所がありまして、きっかけがあって、西大須ビルの仕事をさせってもらった感じです。大須に構えている理由としては、名駅、栄よりも家賃が安く、且つ都心に近いっていう利点ですね。それに、クライアントも都心への出店希望が多いですからね。なので、たまたま大須に事務所を構えているだけ(笑)。もちろん、大須には長く構えていたいですけどね。

山本さん:名駅へも栄へも近い、自転車で行動できるっていうのも大きいですよね。

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ー西大須ビルは2010年からですが、それまで仕事はどうでしたか? ぶっちゃけ順調でしたか?

政木さん:僕らは、2005年からはじめさせてもらってるんですが、ありがたいことに「仕事がない」っていう時期はなかったですね。気持ちとしては「仕事がなければバイトしてでも」っていう気持ちでしたよ。もちろん、1、2年目はメインのデザイン仕事ばかりではなかったですけど、今は設計・デザイン・その他も関われる、僕らがやりたいと思える仕事も増えてきているので、ありがたいですね。今ではこの西大須ビルがウチの代表例ですし、やりたかった“一から携わった”仕事ですね。

山本さん:会社員を辞めて、独立してからおかげさまでバイト無しでやってきてますね。それこそ「夜はコンビニバイトかな」って思っていたんですけど、そんなこともなく進んできてます。

ーそれぞれの仕事の役割はどのように分かれているんですか?

政木さん:僕の方は代表として、仕事のとっかかりを担う部分が多いですね。山本は実務、デザイン担当としての割合が多いですね。“考える”ことは二人でやることが多いんですけど。

ーそうなるとケンカも少なからずありますよね?

政木さん:まぁ、意見の食い違いっていうのは、どうしても出てきますね。例えば僕は「赤が良い」、彼は「白が良い」っていうように考えが全く同じ人間はいないので、どうしてもそういうところはありますね。

ーなるほど。共同で独立された方々に対しての疑問なんですが、
最初友達だった二人が仕事の関係になる…それで昔のように言いたいことを言い合える仲ではなくなった…そんな方々もいるとは思うんですが、そこはお二人、どうですか?

政木さん:お金ですね、お金を折半するのが一番です。

山本さん:揉め事の大半はお金って言いますもんね。

政木さん:そう。なので、僕らはお金でつながってます(笑)。本当に冗談ではなくて、お金ですよ。変に「気持ちだよ」とか「心だよ」っていうのは嘘だと思いますよ。お金が前提として必ずありますから。

山本さん:一番言いづらい部分を包み隠さずに言うことを大事にしていますね。

政木さん:そうですね、クライアントに対しても最初にお金の話や言いづらい話をすることにしています。リアルな話はクライアントも望んでいると思いますので、…それが逆に信頼になっているのかなって思ってます。

あとは、はじめる時に取り決めをしたんですよ。仕事の量を半分にするって現実的に考えて無理なことなので、報酬を半分に分けるということ。例えば、僕が仕事を取ってきて、それを全部自分で仕上げて、もらった報酬も半分ずつ。逆でも。それでお互いが納得してやっています。共同でやっていく上で一番大切なことは、「俺さえいれば大丈夫」って思うこと。他の人間がいなくても、俺さえいれば仕事は回るって全員が考えていれば、大丈夫だと思うんですよ。

山本さん:あとは、揉めて離れるっていうのが一番最悪だと思うんですよ。それこそクライアントに対して失礼だと思いますし、責任がないですよね。なので、そこは絶対に避けるべき。

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ーかなり貴重なご意見をいただきました(笑)! お金…大事ですよね。ところでプライベートは一緒に遊ばれたりするんですか?

政木さん:やっぱり専門学校が一緒ですので、共通の友達が多いですね。

ーでは、一緒にコンパに行ったりも…

政木さん:二人とも結婚しているので、表向きでそれはないですね、いや、裏向きもないですよ(笑)。こう見えて2年前に結婚もして、子どももいるんですよ、あまりそうは見られないんですよね(笑)。

山本さん:まだ子どもはいないんですけど、僕も3年前に結婚しました。専門学校時代の友達とホームパーティー的なことをする時があるので、その時にお互いの奥さんも顔を合わせて、仲良くやってます。

ーなるほど。では高柳さんからみっつ質問をいただきましたので、お答え下さい! ひとつ目「いつも走りまわってるけどそのタフの源は?」

山本さん:しっかり飯を食うことですね! そして、酒を飲むことですね。

政木さん:飲むことが仕事ですね。知り合い、クライアントに限らず、誘いは断らないですね。なにより、誘ってもらえるのは嬉しいことですからね。

山本さん:やっぱり、「やりたいことがあるから! 」ですかね。

政木さん:そうですね、やりたいこと・面白いことをやる為に色々と考えて、探りながら動いていたいですね。動かないと死んでしまう…そんな感じです(笑)。

ー働く男として素晴らしいです。続いてふたつ目「お酒での一番の失敗談は?」

山本さん:めちゃくちゃあるんじゃない(笑)!?

政木さん:いやいや、……う~ん、領収書をもらい忘れたくらいにしておこうかな(笑)。あとは、ウコンの力を飲み忘れたことくらいかな(笑)。女性のいるキャバクラとかには率先して行かないですね。居酒屋が大半です。クライアントの意向でそういうお店に行くこともないわけではないですが。

ーここでは言えない失敗もあるということで(笑)、では最後の質問、「さて、オレ(高柳)のお洒落マイホームどうしようか?」

政木さん:そうですね、今考えているのはマイケル・ジャクソンの家、ネバーランドのようなものを(笑)。

山本さん:それは怒られる(笑)。

政木さん:機能的な素晴らしい家的な感じかな(笑)。

山本さん:自然を感じられる緑に包まれた…そんなイメージですか。

政木さん:そうだね、高柳さんファミリーが悠々と暮らせるような…そんな家を3年以内に建てましょう! 詳しくはメール下さい(笑)。

ーありがとうございます! しかし、お二人の話はカットする箇所がないですね!

政木さん:いやいや、アレもコレもはダメですよ。僕らの事務所のテーマは“夢と希望”なので(笑)。
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